■第29号■ 2024年 全文ダウンロード

特別寄稿

Kido Atsushi Examining Inoue Tetsujirō’s ‘Phenomena-as-Reality Theory’ from a Kantian Perspective: A Prototype of the Anti-metaphysics of Japanese Philosophy

劉 森林  物化から虚無へ―マルクス、ニーチェおよびその中国への示唆

王 論躍  儒家の「悪」論とリクールの「可謬性」概念

岡野 利津子 西田幾多郎とプロティノス―行為における主客合一と静止における主客合一

廖 欽彬  未完成の論理―田辺元と下村寅太郎の思想的連関

 

【特集】シンポジウム「日本近世思想と近代」

河合 一樹 はじめに

張 暁明  山鹿素行における『孟子』受容について

山村 奨  幕末の陽明学と近代陽明学

閻 秋君  明治初期の漢学者が見た北海道開拓

亀山 光明 近代仏教を復古する?―明治前期の真言・天台僧による「宗教」制度再構成の試み

河合 一樹 御一新と正名―明治初期の建白書から

 

研究論文

Romaric Jannel 西田幾多郎と鈴木大拙の思想における「即」・「即非」概念の差異に関する一考察

満原 健  西田幾多郎『善の研究』と田辺元「措定判断に就いて」

李 佐泽    三木清人学思想的初次转向―以经验来源问题为线索

Yang Jie  The Meta-philosophy and Empiricist Thesis in the Philosophy of Ōmori Shōzō

  

書 評

Takeshi Morisato  Beyond the Context of the Kyoto School: Why Should We Think About Absolutely Nothingness in World Philosophies? 

中嶋 優太  自然と自由―太田裕信『西田哲郎の行為の哲学』を読む

景山 洋平  いかなる危機の哲学で、どのような哲学の危機か?

Romaric Jannel  哲学受容の三段階―廖欽彬、河合一樹編著『危機の時代と田辺哲学』

 

資料紹介

 

浦井 聡  『田辺元全集』未収録資料四篇 

 

表紙目次奥付